認知症の方が不穏になる原因と具体的な対応方法を解説。現場で使える関わり方やNG対応も分かりやすく紹介します。
「急に怒りっぽくなった」
「落ち着かず歩き回っている」
「さっきまで穏やかだったのに…」
認知症の方の“不穏”に、戸惑ったことはありませんか?
現場ではよくあることですが、原因を知らずに対応すると、かえって悪化してしまうこともあります。
この記事では、
👉 不穏になる原因
👉 具体的な対応方法
👉 やってはいけないNG対応
を、介護現場で使える形で分かりやすく解説します。
不穏とは?
不穏とは、落ち着かず不安定な状態のことをいいます。
例えば👇
- イライラして怒りっぽい
- そわそわして座っていられない
- 大きな声を出す
- 何かに怯えている
こうした行動の裏には、必ず「理由」があります。
不穏になる主な原因
① 不安や混乱
認知症の方は、
「ここはどこ?」
「何をすればいいの?」
見当識障害と言い、不安を感じやすい状態です。
環境が理解できないことで、不穏につながります。
② 身体的不快(見落としやすい)
意外と多いのがこれです👇
- トイレに行きたい
- お腹が空いている
- 痛みがある
- 眠い
言葉でうまく伝えられないため、行動として現れることがあります。
③ 人間関係・関わり方
- 強い口調で注意された
- 急に介助された
- 否定された
こうした関わりがきっかけで、不穏になることもあります。
④ 「帰りたい」などの思い
「帰りたい」という気持ちが強くなると、
・ 不安 → 焦り → 不穏
とつながることがあります。
「帰りたい」と言う理由を詳しく知りたい方は、こちらの記事でも解説しています。
👉 「こちらの記事」にリンク
不穏なときの対応方法
① まずは落ち着いて関わる
職員が焦っていると、それが伝わります。
- ゆっくり話す
- 優しい表情で接する
- 距離を取りすぎない
安心できる雰囲気づくりが最優先!!
② 否定せず受け止める
- 「違いますよ」
- 「さっき説明しましたよ」
これは逆効果です。
代わりに
- 「そうなんですね」
- 「不安ですよね」
気持ちに寄り添うことが大切です
③ 原因を探る
「なぜ不穏なのか」を考えることが重要です。
- 体調は?
- トイレは?
- 環境はうるさくないか?
👉 “理由がある”前提で見ていきましょう
④ 気分転換をする
- お茶に誘う
- 散歩に行く
- 好きな話題を振る
👉 意識を自然に切り替える
⑤ 役割を持ってもらう
- 「これ手伝ってもらえますか?」
- 「一緒にやりましょう」
👉 自分の存在価値を感じることで落ち着くことがあります
現場でよくあるNG対応
- ❌ 強く注意する
- ❌ 否定する
- ❌ 無理に止める
- ❌ 放置する
これらは、不安や興奮を強める原因になります。
まとめ
認知症の方の不穏は、理由のない行動ではありません。
👉 不安
👉 身体的不快
👉 環境や関わり
こうした要因が重なって起こります。
大切なのは、
「行動を見る」のではなく「気持ちを見る」こと。
それが、安心につながる関わりの第一歩です。
あわせて読みたい
・認知症の人が「帰りたい」と言う理由と対応はこちら
→ 不安や帰宅願望の背景と対応方法を詳しく解説しています
・介護拒否が強い利用者への関わり方はこちら
→ 拒否が起こる理由と具体的な関わり方を紹介しています
不穏や「帰りたい」という言葉は、それぞれ別のようでいて深くつながっています。
あわせて理解することで、より落ち着いた対応ができるようになります。


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